kull日記

ゲームのこととか書きます。

『SSSS.GRIDMAN』感想 -アニメの中にあった確かなリアル-

こんばんは。kullです。

「SSSS.GRIDMAN」、非常に面白かったです。面白かったので、今回はその感想を書きたいと思います。

先に書いておきますが、個人の感想になります。考察とかはないです。

また、本編ボイスドラマ両方の内容に触れますのでネタバレにもなります。

あと僕は元ネタの方のグリッドマンは見ていません。

 

非日常の中の日常

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グリッドマンの何が面白かったか。それは凝った世界感と言う人もいるでしょうし、カッコいいバトルと言う人もいるでしょうし、可愛いキャラクターと言う人もいるでしょう。

色々ある良かったところの中で、僕が一番良かったと感じるところは「日常会話のリアル感」でした。

裕太も内海も六花も高校生なので、当たり前ですが会話は高校生の会話になります。

その高校生の会話が、もうすっごくリアルに感じられました。聴いてるだけで、ああこいつらは現役の高校生なんだなって感じさせてくれた。

本編では5話以外あまり学校に関することが出てきませんが(文化祭とか最後だけだし)、学校の描写がなくても彼らは会話だけで高校生っぽさを十分に感じさせてくれました。まあその会話の大半はボイスドラマなんですけど。

 

基本的に本編では怪獣とグリッドマンが戦うっていう非日常的な物語が流れていくので、本編の端々やボイスドラマで流れる日常の会話は特に際立つように感じました。

元々僕はグリッドマンに限らずどの作品でもキャラクター同士の絡みや日常に興味を持つので、その点をボイスドラマでしっかり描いてくれたグリッドマンは非常に満足する作品でした。

 

ボイスドラマの中で個人的に高校生っぽいな~~と感じたシーンはいくつか上げると、

 

3.3での裕太と内海がミスドに来店した時のシーン

「何食うかな~。あ、でも夕飯前だからな~。」

「俺はガッツリいくわ!」

「マジか・・・いいな~実質一人暮らしは!好きなもん食べられて。」

このシーン。何気ない一コマだけど、内海が夕飯に好きなものを食べられる裕太を羨ましがってるところに、なんかすっごく日常感を感じました。

高校生の頃、外食で好きなだけ食べられる奴が羨ましくて仕方がなかったんですよね。僕はね。他の人は知らないですけど。

 

あと11.11話で六花が将来のことを話すシーン

「10年後とか、20年後とかにね、みんなさ、結婚とか仕事とかしててさ・・・あの時は怪獣とかグリッドマンで大変だったね、って話をさ、昔話みたいに出来たらさ。なんか・・いいよね。」

このシーンね。仕事とか結婚とかしてる将来のことを、遠い未来みたいに六花が話すんですよ。

自分が高校生の頃、仕事とか結婚っていうのはもうずっと先のことにしか見えませんでした。実際にはすぐ先のことなのに、高校生の自分には何も関係ないことのようにしか思えなかったんです。そうじゃないのにね。

六花は高校生なんだな、って特に感じた場面です。

 

魅力的なキャラクター

グリッドマンがここまで流行した原因の一つは、やっぱりキャラクターが非常に魅力的だったからじゃないでしょうか。

僕も六花さんのビジュアルが気に入らなければ、グリッドマンは視聴すらしていなかったと思います。

 

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シンプルisベストを体現したみたいなビジュアル。

 

六花さんこと宝田六花は、外見+一話での冷たい反応からクール系のヒロインなのかな?と思いきやそんなことは全くあらず。

むしろ思ったことはすぐに実行する直感型だし、ノリはいいし、友達思いだし、全然初見で思ったイメージとは違うキャラクターでびっくりしました。

特に自分が気に入ったのは話し方のイントネーションというか雰囲気で、なんかあんまりアニメのキャラっぽくない。女子高生っぽい。僕は男子高校生だったからアレだけど、女子高生っぽいって思った。

これは声優の人が上手だな~って思いました。宮本侑芽さん?声優兼女優の方みたいですね。

 

神であり敵であり、六花の友達である新条アカネは僕的にはイマイチピンときませんでしたが、それでも9話での「私たち、付き合ってるんですケド。」には僕も思わずトキメキました。記憶喪失も、悪くないよね。

ヘッドフォン+メガネの家スタイルはマジで僕好みです。これ、わかってくれる人いませんか?

 

また新条アカネは11話で六花と言い争いするシーンがすごく印象に残ってます。それまでの可愛い系の声じゃなくて、地声で「友達だって思い込んでるだけなんだよ!」って叫ぶシーンはかなり震えました。声優ほんと上手だよね。上田麗奈

 

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このスタイルはガチで可愛い。

 

嫌いそうな人が多い内海君も僕は大好きで、最初から最後まで活躍してくれてとても嬉しかったです。

記憶喪失でももう一回友達になればいいって考えるフランクさ、クラスのマドンナには迂闊に触れられないけど尊いと思ってる謙虚さ、クラスメイトからの評判を気にする男子高校っぽさ。全て内海君のいいところです。

六花とは対立しちゃってちょっと気まずくなっちゃうけど、しっかり反省して最後は謝るし、マジでいいやつだった。

11.11話で六花と二人きりで会話して、冗談を言って、笑いあってるところで、2人は友達になったんだなって感じたときは本当に涙出ました。

最終話で六花がグリッドマン同盟って言うところとか、ためらう内海を奮い立たせるところとか、この二人の絡みはめっちゃ好きです。

 

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二人はもう友達なんだよね。

 

はっすとなみこも個人的にはかなりのお気に入りキャラ。

はっすについては前記事で書いてますが、なみこもいいよね。

ボイスドラマが主戦場の2人は本編ではあんまり出番無かったんですけど、11話で六花が走り去ってなみこが怪しんだとき、はっすが「言えないってことは、言わないってことを六花なりに考えたんだよ。」って言ってフォローした時は流石にいいやつすぎて感動しました。やっぱはっすなんだよなあ。

 

まとめ

「SSSS.GRIDMAN」、最初から最後までとても面白かったです。

設定が凝ってる割にはあんまり触れなかったり、いまいちキャラの堀りが足りなかったり、最後の演出がどうとかで色々言ってる人もいますけど、僕としてはとても楽しめた作品でした。

ただこれもやっぱりボイスドラマの力が大きいと思います。

上で語ったことの半分くらいはボイスドラマに関連してるし、あれがなかったらここまで気に入ることはなかったでしょう。

ボイスドラマでキャラ間の絡みや日常を描いてくれるからキャラクターに人間味を感じることができて、それでさらに本編が楽しくなって、またボイスドラマが楽しみになる。グリッドマンは30分のアニメじゃなくて、35分のアニメだったと思います。5分は後から配信される特殊形態。

 

来年にまた追加放送があったり、配信されなかったボイスドラマ12.12話がBlu-rayの特典だったり、もう少しだけグリッドマンを楽しめると思うと今からワクワクしますね。